Gemini CLI マニュアル - 2. 基本的な使い方

2025-06-27
Gemini CLI マニュアル
Gemini CLI の基本的な使い方と、一般的なタスクの実行例を紹介します。
1. CLI の起動と対話
インストール後、ターミナルで gemini と入力するか、npx を使って直接実行します。
# グローバルインストールしている場合 gemini # または npx で実行 npx https://github.com/google-gemini/gemini-cli
起動すると、プロンプト (>) が表示され、自然言語で指示を入力できるようになります。
新しいプロジェクトで始める
mkdir new-project && cd new-project gemini > FAQ.mdファイルを使って質問に答えるDiscordボットを書いてください
既存のプロジェクトで作業する
git clone https://github.com/google-gemini/gemini-cli cd gemini-cli gemini > 昨日行われたすべての変更の要約を教えて
2. よくあるタスクの例
コードベースの探索
既存のリポジトリに cd して gemini を起動し、次のように質問できます。
> このシステムのアーキテクチャの主要な部分を説明して。
> どのようなセキュリティメカニズムが導入されていますか?
既存コードの操作
> GitHub issue #123 の最初のドラフトを実装して。
> このコードベースを最新バージョンのJavaに移行するのを手伝って。まずは計画から始めて。
システム操作の自動化
> このディレクトリ内のすべての画像をpngに変換し、exifデータの日付を使って名前を変更して。
> PDFの請求書を支出月ごとに整理して。
3. コマンドの基本
Gemini CLI には、3 種類のプレフィックスを持つ特殊なコマンドがあります。
a. スラッシュコマンド (/)
CLI 自体の動作を制御するためのコマンドです。
/help: ヘルプ情報を表示します。/clear: 画面をクリアします。/stats: 現在のセッションの統計情報(トークン使用量など)を表示します。/quit: CLI を終了します。
詳細は 3_コマンドリファレンス.md を参照してください。
b. アットマークコマンド (@)
ファイルやディレクトリの内容をプロンプトに含めるためのコマンドです。
- 使用例:
@path/to/your/file.txt このテキストを説明して。@src/my_project/ このディレクトリのコードを要約して。 - 詳細:
- ファイルパスを指定すると、そのファイルの内容が読み込まれます。
- ディレクトリパスを指定すると、そのディレクトリ内のファイルが再帰的に読み込まれます。
- デフォルトで
.gitignoreに記載されているファイルは無視されます。
c. シェルコマンド (!)
CLI 内から直接シェルコマンドを実行します。
- 単発実行:
!ls -la - シェルモードの切り替え:
!を単体で入力すると、シェルモードに切り替わります。再度!を入力すると元に戻ります。 シェルモード中は、入力したテキストがすべてシェルコマンドとして扱われます。
注意: ! で実行されるコマンドは、通常のターミナルで実行するのと同じ権限を持ちます。取り扱いには注意してください。
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